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HIVがエイズを引き起こすまでの流れ

2020年02月28日

HIVとは人免疫不全ウイルスのことです。数週間後に症状がでるうえにインフルエンザと似ていることもあり早期発見が難しい点も挙げられます。このHIVがTリンパ球やマクロファージなど、身体にとって大切な免疫細胞に感染することでその免疫細胞は破壊されてしまい、免疫力が低下します。免疫力が破壊され機能が低下すると、元気なときは感染することのない病原体にも容易く罹患してしまうようになります。

このようにHIVが原因で病気になってしまうことをエイズと呼んでいます。厳密には、代表的な23の疾患が定められており、この23のいずれかの疾患を発症した時点でエイズ(後天性免疫不全症候群)と診断されることになります。つまり、いきなりエイズになるわけではなく、HIVがエイズを引き起こす流れとなっています。具体的な流れとしては、感染して数週間後にHIVは急激に体内で増殖を始めます。

この時期は身体がダルく発熱や喉の痛みをなどインフルエンザに似たような症状が出るのが特徴です。この時期を急性期と呼んでいます。急性期が終わると無症候性キャリア期に入ります。

無症候性キャリア期はその名の通り何も症状が出ない時期です。この時期は個人で大きく異なり、2年程度の人もいれば10年以上の人もいます。いずれにしても無症候性キャリア期は症状が出ないため、この時点で感染に気がつくことは難しいのが現状です。

しかし体内ではHIVが増殖を続けているため、この時期は徐々に免疫力が下がっていきます。免疫力がある程度まで下がると理由もなく急激に体重が減少する場合があります。そして、免疫力がそのくらいまで低下するとさまざまな病気にもかかるようになります。無症候性キャリア期の間にエイズ診断基準として定められている23の疾患のうち、いずれかひとつでもかかった時点でとエイズ期と診断されます。

尚、以前はHIVの増殖を止めることができませんでした。しかし現代では医学の進歩によってHIVの増殖を抑えることができるようになっています。HIVは血液中や精液、膣分泌液、唾液などの体液に含まれていることがあるため、これらの体液から感染する可能性が高くなります。性的な接触で感染することはありますが、一般的な日常生活における握手や身体が触れる程度の接触は問題ありません。

セックス以外の感染は大丈夫と誤認される傾向があるのですが、セックス以外でまったく感染するリスクがないわけではありません。例えばHIVは血液中にも含まれていることがあるため、感染している人の血液に触れると場合によっては感染する恐れがあります。